香る実山椒と小さめおじゃこ。京都らしいおだやかな味わい
中西迪子さんは、京都の呉服屋の女将だったのですが、お世話になっている常連客へのお持たせにと炊いていたちりめん山椒が評判となり、とうとうちりめん山椒の店を開くようになりました。作り方は今も昔も同じ。おじゃこは九州・四国産のきっちりと乾燥させた小さなものを仕入れ、山椒は鮮やかな緑色の時に一粒ずつ軸を手摘みしたもの。手間を惜しまず炊き上げています。女性が抱えられるくらいの鍋で、少量ずつしか作れませんが、この味を求めて多くのお客様が店を訪ねてきます。白いご飯に合うのはもちろん、酒肴としてもおすすめです。