大きなほぐし身は立派な鮭の証。
塩加減の妙にご飯がすすみます
北海道・道央の海に面した寿都(すっつ)は“風の街”として有名です。海沿いに店を構える吉崎寿彦さんは、厳寒の時期に海から吹く強風を利用して寒風やぐら干しを作っています。原料は地元で水揚げされた秋鮭を厳選、粗塩をしたあと木樽にみっちり詰めて熟成させていきます。寒風吹き抜ける4階建ての特製やぐらに干すこと約2週間。余分な水分が抜け身がしっとりと仕上がります。瓶を開けて驚くのは、他の鮭フレークではありえないほどの大きさ。そして身に詰まった旨みの濃さです。まずはそのまま口の中へ。あとを引くような旨みと塩加減をじっくり味わってください。