農薬はおろか動物性堆肥も不使用。健やかな甘さに満ちてます
宇野栄晃(ひであき)さんは、京都・京丹波町の米農家です。実践しているのは“土からもらったものを、土に返す”農法。以前、農業高校の教師だった宇野さんは、授業実習でさまざまな方法を実践してきた中で、この農法を選びました。
市販の堆肥はもとより動物性の堆肥も使用せず、自分の田んぼで収穫した籾や稲わらなどを収穫後の田んぼに鋤き込むだけ。ただし、そのタイミングや鋤き込む深さ、量などをきちんと分析して実践することで、微生物が活発に働き、稲にとってベストの環境ができるのです。除草や水管理など、日頃から労力を惜しまず育てた稲は、最後は天日干しをして仕上げます。宇野さんのコシヒカリは、炊きあがりがぴかぴかに光っていて香りが高く、口に含むと健やかな甘みがゆっくりと広がります。粒がしっかりとしていますので、おにぎりにも向いています。冷めてもなお、凛とした美味しさのおにぎりを、ぜひ味わってください。