環境にやさしい栽培方法で育て、果実の旨みを引き出したみかん
国内有数の温州みかんの産地・熊本県のなかでもとりわけ上質なみかんが実ることで有名な河内町で早生から晩生温州みかんまで育てているのが山下裕介さんです。サラリーマンを経て新規就農して10年になる山下さんは、高齢により離農する夫婦から引き継いだ一等地と評価される畑で、自然に寄り添った栽培方法を実践しています。
山下さんのみかんの特長は、食べた瞬間にみずみずしい甘みが口いっぱいに広がること。肥沃な土壌や十分に注ぐ太陽光と日照時間の長さ、水はけのよさ、適度な寒暖差に加え、山下さんのみかんにかける情熱を受けて育ったみかんは香りの高さも秀逸。収穫する時期に合わせて樹上完熟させたり、専用の貯蔵庫で甘みを引き出すなど美味しさを追求するとともに、ASIAGAP(※)を取得して輸出するなど、持続可能な農業を目指した若き農家が育てるみかんは海外でも称賛されています。
(※)GFSI(Global Food Safety Initiative)から承認を受けたGAP認証制度。食品安全、環境保全、労働安全、人権福祉、農場運営の要素を含んでいます。食品安全要素の中に、HACCP(危害要因分析重要管理点)をベースとした考え方、食品防御や食品偽装防止が含まれています。(日本GAP協会)