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20年以上のお取り寄せ生活
でのお気に入りは、
無添加完熟明太子と
岩がきグラタン
小石原はるか
偏愛系ライター

お取り寄せ生活を満喫するにあたって重要なのは「冷凍庫に常に一定のスペースを確保しておくこと」だ。インターネット黎明期からの20年以上に渡るお取り寄せ生活から到達した自説は、あながち見当外れではないと思う。だから、どんなにそそられる商品を見つけたとしても、配送温度帯の欄に「冷凍」という文字が見えたなら、冷凍庫の空き状況を確認せずにいきなり“ポチる”ことはご法度だ。

さて、長いお取り寄せ生活の中で、複数回取り寄せているお気に入りの品は多々あるのだが、冷凍庫にストックされているとうれしいもののひとつが「明太子」。“朝麺健康法”と勝手に称して朝に焼きそばやパスタを食べることが多く、思い立ったらいつでも明太子スパゲッティにありつきたいため、上質な明太子をストックしておくことが重要なのだ。やや太めのパスタを茹で始めたら、お皿の中で明太子とバターを茹で湯少々とともに混ぜ合わせておく。 明太子の味によってはこの段階で昆布茶の粉末を混ぜることもあるのだが、その点「コク旨造り無添加完熟明太子」ならば、その必要はなし。魚卵のピュアな味わいと粒のハリを楽しむためにはバター以外は混ぜものなし、が好ましい(海苔もしくは紫蘇のトッピングは可とする)。表示時間どおりに麺を茹でたらすかさずお皿に投入、先程の明太子バターと混ぜ合わせて一気に食す! コクがありつつ品の良い味付けと上品な辛さが実にパスタと好相性で、あっという間に完食。作るのに要する時間よりも食べるのに要する時間のほうが圧倒的に短いのが切ない限りだが、定期的に欲してしまう……。

コク旨造り無添加完熟明太子
コク旨造り無添加完熟明太子
¥4,320(税込)
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もう一品、欠かしたくないものが「グラタン」だ。焼きたてのグラタンはたいてい、耐熱容器の中でクツクツとしている。あの様子にまず、グッと来る。表面を覆うきつね色の焼き目がついたチーズの下には、とろとろのホワイトソースと具材やマカロニがたっぷり。そして、フォークを入れればたちまち“ほわ〜っ”と湯気がたちのぼる。そういえば、食べ物の湯気を見て怒る人はいない。湯気はきっと、幸福の象徴! 焼くだけで気軽に食べられて幸せな気分になれるグラタンは、心身の健康のためにもぜひとも冷凍庫に常備しておきたい。

文春マルシェで販売されているグラタンの中では「隠岐の岩がきグラタン」が特にお気に入り。島根・隠岐諸島の海士町(あまちょう)の綺麗な海域で3年かけて育った岩がきに、食材の細胞組織を壊さず冷凍する「CAS技術」を駆使。その鮮度と味わいとを損なうことなく閉じ込めているから、プリッとした身には豊かな風味がふんだんに。地元産のほうれん草や玉ねぎ、ショートパスタとともにクリーミーなホワイトソースをたっぷりと纏い、ごちそう感ある一品だ。

隠岐の岩がきグラタン 4個
隠岐の岩がきグラタン 4個
¥5,670(税込)
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そういえば、その昔大手食品メーカーの「グラタンの素」のCMで流れていた曲の歌い出しは「グラタン笑顔が見たいから〜♪」だった。そう、湯気がたちのぼるグラタンは幸せの象徴であり、笑顔の源なのだ。今後も“朝麺健康法”と“グラタン笑顔”のために、そして、さらに積極的にお取り寄せ生活に取り組むためにも、冷凍庫というストレージのマネジメント能力を高めることが目下の課題だ。

小石原はるか

profile

小石原はるか偏愛系ライター

1972年生まれ。比較的マニアックな気質とそこそこ丈夫な胃袋で、様々な事象にハマってきた、人呼んで"偏愛系ライター"。著書に『スターバックスマニアックス』(小学館文庫)、『麹の「生きた力」を引き出す本』(共著・青春スーパーブックス)『東京最高のレストラン』(共著・ぴあ刊)、『自分史上最多ごはん』(マガジンハウス)など。

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